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マット・ウィザイラー
- レイトステージ・グロース・ヘッド
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2025年のレイトステージのプライベート市場における投資は、過去数年間と比較して堅調に推移すると予想されます。その理由を理解するには、まず歴史的な背景を押さえることが重要です。
2020年から2021年にかけて、レイトステージのプライベート市場は過剰な熱狂によって過剰な資金調達が行われました。その後の2、3年間は、この状況を是正する期間となり、市場の調整が進みました。そして2024年に入り、特に同年後半から企業が再び積極的に資金調達を開始し、その流れは現在も続いています。では、なぜ今、投資が加速しているのでしょうか?その背景には、3つの理由があると考えられます。
2025年のレイトステージのプライベート市場における投資活動が加速すると考えられる理由:
このように、より安定したバリュエーション環境のもと、レイトステージの非上場企業は2025年も引き続き積極的に資本調達を進める可能性が高いでしょう。
レイトステージの非上場企業が資金調達を行う際、公開市場のバリュエーションが重要な指標となります。過去の市場動向を振り返ると、2020年から2021年はバブル期にあたり、一部の企業では将来収益に対するマルチプルが100倍を超えることもありました。しかし、その後の2022年から2023年は市場の調整期となり、バリュエーションは大幅に下落しました。
2023年後半から2024年にかけては、市場のバリュエーションはより安定した水準に落ち着いています。この傾向は2025年も続くと予想されます。ただし、2020年から2021年のようなバブルの再来は見込まれず、次に類似の市場熱狂が発生するとしても、20~30年はかかるでしょう。現在の公開市場はより正常なバリュエーション環境にあり、その影響を受けてレイトステージの非上場企業は、2022年から2023年の水準よりも高いバリュエーションで資金調達を行う可能性が高くなっています。このバリュエーション水準は、過去20~30年間の業界動向と照らし合わせても妥当な範囲と言えるでしょう。
レイトステージの非上場企業が資金調達後の「出口戦略」として選択するのは、IPOとM&Aの2つの方法です。2025年は、レイトステージのプライベート市場にとって、IPOがより活発化する可能性が高い年になると予想されます。その根拠として、以下の2つのデータが挙げられます。
一方、M&Aに関しては、2025年は低調になる可能性が高いと考えられます。この見解は一般的な予測とは若干異なるかもしれません。その理由は以下の2点です。
このような要因を基に、2025年はIPO市場が活発化する一方で、M&A市場は低調になる可能性が高いと考えられます。