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マット・ウィザイラー
- レイトステージ・グロース・ヘッド
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トランプ2.0およびレイトステージのプライベート市場の影響について考える際、注目すべきはインフレーションと関税の2つです。
まず、インフレーションの観点からは、トランプ2.0で発生する可能性のあるインフレーションは、レイトステージのプライベート市場における投資先企業には必ずしも影響を与えません。しかし、より広範なプライベート・エクイティ・エコシステムには影響を与えると考えられます。これは、多くのプライベート・エクイティ戦略では、高金利が長く続く環境下においてリターンを生み出すためにレバレッジを活用しているからです。レバレッジを活用した戦略を採るプライベート・エクイティのアセットクラスの歴史的リターンの耐久性や、それがトランプ2.0でどのように変化するかについては、議論の余地があります。レイトステージのプライベート市場のようなレバレッジを活用した戦略と比べると、レバレッジを用いない戦略ではそのアセットクラスの将来のリターンへの直接的な影響は少ないと考えます。
次に、関税についてですが、トランプ2.0における関税の影響は、新政権の一つの側面であり、レイトステージのプライベート市場企業に対してより直接的に影響を与える可能性があります。レイトステージのプライベート市場における多くの消費財企業は実際に海外で製造を行っているため、関税価格がどのように消費者に転嫁されるのか、あるいは企業によって吸収されるのかが重要な論点となります。この点は、関税の影響について考えている上場企業が今日直面している問題と同様です。今後トランプ2.0がこの点に関してどう対応していくか注視する必要があるでしょう。